こんにちは!なおこです。
ミュージカル「プロデューサーズ」ネタバレを含むレポだよ。はい公演詳細。
ミュージカル「プロデューサーズ」
日程:2020/11/9 〜 2020/12/6 (東京・シアターオーブ)
主催:東宝
演出:福田雄一
主要キャスト:
【マックス】井上芳雄 【レオ】吉沢亮/大野拓朗 【ウーラ】木下晴香 【カルメン】木村達成 【ロジャー】吉野圭吾 【ホールドミー・タッチミー】春風ひとみ 【リープキン】佐藤二朗
上演時間:約3時間10分(休憩25分)
私は吉沢レオ回を観劇しました。以下めっちゃネタバレ含みます、そして長い、注意。
もくじ
歌とダンスの華やかさ!ザ・ブロードウェイ
「プロデューサーズ」は、全編にわたり歌とダンスが華やかに散りばめられた、「ザ・ブロードウェイ・ミュージカル」です。
ミュージカルには何となく2種類あって、
- セリフが歌になっているもの(ほぼずっと歌)
- セリフと歌は分かれているもの(芝居も歌もある)
があるんですよね。エリザとかレミゼは①。
で、このプロデューサーズは②です。
芝居部分が結構あって、歌は芝居と芝居の間に挟まれてます。福田雄一演出の作品は、この形が多い気がする。
「プロデューサーズ」あらすじ
ざっくりあらすじ。
ミュージカルプロでユーサーであるマックスは、直近の公開作が超駄作と酷評され評判が落ちていた。そこに、会計士であるレオがやってきて、帳簿を見てあることに気づく。
「実は、公開が1日で終わった作品の方が儲かるんじゃないか…?駄作を作った方が良いのでは?」
え?そこんとこ詳しく教えて?となるマックス。そしてマックスとレオは2人で、史上最低の作品を作るべく、最低の脚本家・最低の演出家・最低のキャスト集めに奔走する。
そうして出来上がった作品「春の日のヒトラー」だが、これがなぜか大ヒットしてしまう。
さらに帳簿のごまかしがばれ、逮捕されるマックスとレオ。だが2人は囚人ミュージカルを作り大ヒット、晴れてブロードウェイの売れっ子プロデューサーズとなる。
とまあこんなあらすじです!すごい話だね。ではここから感想含めたネタバレレポです。
感想は個人的なものであり苦情は受け付けません。レポも曖昧なところがあるけど許して。
「プロデューサーズ」ネタバレレポ 1幕
開幕
アンサンブル女子2人が出てくる。衣装がかわいい。
衣装の雰囲気は、1900年代最初ぐらいの感じだ。男性はスーツになってるけど女性はまだコルセットのスカートもいます的な。
歌い踊るアンサンブル。「最低だった!」「面白くなかった!」みたいなこと歌う。それは、今日開幕したマックスの新作ミュージカルについての酷評だった。
でもめっちゃ楽しげな歌とダンス。もうそれ見てるだけでテンション上がる。ああいいなあミュージカル。内容まあまあでも歌とダンスがいっぱいあれば私は幸せ。(個人的幸せ指数です)
オープニングのこのあたりは、映画版そのもの。
「プロデューサーズ」は2005年に映画化されていて、今回のこの作品はかなり映画に忠実です。だから先に映画見ていくといいかも。
歌や演出の雰囲気も全部この映画が再現されている感じよ!
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芳雄マックス
芳雄さんのマックスはとにかく最高です!めっちゃ素敵。髪はくるくるパーマ超かわいい。オシャレめがねもかわいい。
マックスはハイテンションの超セリフ多め出ずっぱりキャラ。ずーっと出てて、ずーっとうろうろして喋ってる。セリフはもう芳雄さんだけで全体の7割ぐらいあるんじゃないかと思う。
しかもあのテンションをずっと維持し、加えて歌もあって、この役はほんっとうに大変だと思うんだけど、芳雄さんはさすがの一言です!
マックスはミュージカルプロデューサーで、プロデューサーって一体どういう仕事かというと、要は
- お金を集めて
- 作品を決め
- 演出家を決め
- 役者を決める
のが仕事らしいです。で、マックスはどうやってお金を集めているかというと、出資者を募っているんですね。
そいでその出資者たちは誰かっていうと、NY中のお金持ちのマダム(おばあちゃん)たちなんですね。
マックスは彼女たちと寝て(!)小切手を出してもらっています。笑笑
でも、このあたりは正直下ネタなんですが、芳雄さんの持ち前の明るさと気品で、全く下品にならずにすんでいるの!すごいと思う。かなりNGなワード連発しているからねマックス。
福田監督は、舞台だと、実はけっこういつも際どいところを攻めてきます。今回のマックスも際どいぞ。
吉沢レオ
思ったより小柄!かわいい!映像の人にありがちパターン、舞台に来たら小柄。(それでも171センチあるのだけど、芳雄さんはじめ最近の舞台俳優はみんな大きいからね)
レオは、気弱な会計士。マックスの事務所に仕事をするためにやってくるんだけど、帳簿を見ていて「実は人気がなくてすぐに公演が終わった方が儲かる」という方法を思いついちゃうんですね。
仕組み的には詳しくわかんないけど、例えば100日公演する予定でその分の金額を集めても、あまりに駄作で1日で公演が終わったら、残りの99日分のお金が儲かる、とかそんな感じっぽい。
でもそれは粉飾決算だから、もし作品がヒットしてしまったらそれがバレるから刑務所行き、とかなんとか。
で、それを聞いたマックスは、
俺とお前でその計画を実行に移そうじゃないか!
って誘うんだけど、レオは、
いや僕、無理ですぅ〜そんなの無理ですぅ〜
って逃げる。
逃げ回りながらレオは、ポケットに小さい頃からずっと大切にしている毛布の切れ端を持っていて、それをスーハーして心を落ち着かせたりしてる。(かわいい)
でも実はレオは、社畜のように会計事務所で働かされていながら、本当はミュージカルプロデューサーになりたいという夢を持っているんです。
この話はレオの成長物語でもあって、マックスに「一緒にミュージカルを作ろう」って誘われたレオは、会計事務所を飛び出して、ミュージカルプロデューサーになる夢に向かって走り出すことになるの。(素敵!)
吉沢亮はお芝居的にはさすがで、映像でのイメージを覆すコメディアンっぷり。「気弱でダメダメキャラちょっと下ネタあり」を、キュートな魅力たっぷりに演じています。
ただ歌は…まあ、うん。そこそこ。
音はちゃんとしているので、聞いていて(うわ〜…)ってなることはない。そこは素晴らしい。でも発声がちょっと、いやかなり微妙。(まあ1作目だからね。次に期待!)
史上最低の作品のために
で、1日で公演を終わらせるためには、史上最低の作品を作ればいい。
- 最低の脚本
- 最低の演出家
- 最低のキャスト
を揃えれば史上最低の作品になるんだ!ってマックスが言い出して、マックスとレオは、最低の脚本を探すために、膨大な脚本ファイルを徹夜して読み込むことになります。
ここでも、マックスは実はけっこう努力家で、山のようなファイルをずっと読んでいる。でもレオは、
僕もう無理ですぅ…
って投げ出しちゃう。
ここは、「プロデューサーになるならこれくらいやらないとダメなんだ!」という、マックスがレオに教えていく、そういう雰囲気があって、そういう意味では、芳雄さんが吉沢亮に教えるというのはキャスティングの面で共感を得やすいなと思いました。
佐藤二朗さん
ついに史上最低の脚本を見つけたマックスとレオ。内容は、「春の日のヒトラー」。
攻めてる。もうタイトルが攻めてますね。「春の日のヒトラー」やばいですね!
佐藤二朗さんはこの「春の日のヒトラー」を書いた脚本家として出演されていますが、まあキャラ的にも際どく攻めてる。
福田監督が佐藤二朗さんにだけは、「これだけの尺があるからここ自由にやって」とか言ってそうだなと思うぐらい、二朗さんは自由です。笑
これは福田作品を見ているとお決まりみたいなもんなので私はもう慣れていますが、この辺りが冗長に感じる人もいると思うな。
まああれだ、要はダルいです。ややね。
もはやそれを含めての福田作品だと私は思っていますけどね。
木村カルメン&吉野ロジャー
この2人はゲイ(オネエ)として登場しますが、木村達成くんの女装が、美しすぎんだろ!!!!!
最初誰かと思ったわ!いやむしろ最後まで誰かわからんぐらいだわ!
細い!足細い!足長い!スタイルいい!かわいい!誰!!!!!(木村くんです)
映画ではこのカルメンが、女装した川平慈英にしか見えなくてずっと面白いのでぜひ見て。笑
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ロジャーはキラキラなショーを愛するゲイの演出家で、この辺りからもう各キャラのとっ散らかり具合は半端なくて、よくこんな作品を考えましたねって作者を褒め称えたくなるぐらいキャラが全員濃いです。むしろ芳雄マックスが一番まともです。(おばあちゃんと寝てるけど)
木下晴香ウーラ
かわいいんだよ…木下晴香ちゃんがもうほんっとうにかわいいんだ…
ウーラはマックスの事務所に突然やってきた、天然なのかあざといのかわからない、謎の透明感がある超お色気美女。(すごい設定だが本当にこんな感じなんだ)
そして女優を目指すスウェーデン人。もうキャラが濃いよ。
でも晴香ちゃんはダンスすごく上手いし、ウーラが似合ってた。私は晴香ちゃんはもっとピュアな役をやっているイメージしかなくて(ジュリエットの印象が強い)、このウーラは意外だったけどすごく良かった!
このウーラのあまりの可愛さに、ウーラを秘書として事務所で雇おうってマックスとレオが決めたあたりで1幕は終わる。
「プロデューサーズ」ネタバレレポ 2幕
もろもろあって初日!
さて2幕。
すったもんだのオーディションとかあって、初日を迎えた「春の日のヒトラー」。
ミュージカルプロデューサーになる夢を持っていたレオ、1幕は本当に冴えないサラリーマンみたいなダサいスーツを着ていたんだけど、マックスと一緒に色々がんばって迎えたこの初日は黒のタキシードでビシッと決めている。
芳雄マックスはさらに黒のマントを華麗に着こなして、かっこ良すぎるの一言です!
で、レオはついに憧れのプロデューサーズハット(黒のシルクハット)に手を伸ばすが、マックスにこう言われる。
作品の初日が開いて、上演が終わり、幕が閉じないとプロデューサーとは言えない!
で、最低の脚本と最低の演出家と最低のキャストで固めたはずの「春の日のヒトラー」、主演予定だったリープキン(佐藤二朗さん)が、なんと開演直前に足を骨折するというハプニングに見舞われる。
作品がヒットしちゃう
リープキンが骨折して、どうしようどうしようってなる一同。
マックス「ロジャー、君が主演をやるんだ。全てのセリフを覚えているのは君しかいない!」(芳雄)
ロジャー「ええっ!?アタシ!?」(オネェ吉野)
カルメン「ロジャー、あなたならできる。絶対にできるわ」(オネェ木村)
で、演出家のロジャーが急遽代役としてヒトラーを演じることになるんだけど、それによりオネェでゲイのキラキラヒトラーがキラキラダンスするという内容になってしまい、それが観客に大ウケ。
なんと、1日で終わるはずの作品はヒットしてしまったんです!
この「春の日のヒトラー」公演部分は、映画版がすごくすごーーく素敵です。映画版プロデューサーズは、ミュージカル映画としてもとっても素敵な作品なので、ぜひぜひ見てほしい。特にこの公演部分が良い。
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で、作品がヒットしたら粉飾決算が明るみに出て逮捕されてしまうという危険があるマックスとレオはめっちゃ動揺。笑
事務所には警察が踏み込んできて、マックスは連行されます。レオはなんかその辺に隠れてて警察の手を逃れます。(そんなことある?笑)
1人拘留されるマックス
マックスが1人でずーっと喋るシーンがあるんだけどこの辺だったかな。
すごいですよ。芳雄さん本当にすごい。このセリフ鬼ですねっていうぐらい、1人で膨大な量を喋るシーンがある。
私は東宝系グランドミュージカルが好きなので、芳雄さんといえばルドルフ!トート!みたいな、がっちりメイクして扮装してシリアスに歌い上げる役ばっかり見てきたんだけど、今回このマックスを演じているのを見て、こういった現代劇のお芝居でチャーミングな役どころも本当に素敵だなと思いました。
むしろこっちの方が好きかも。
レオ、ブラジルへ
で、マックスは、レオが助けに来てくれると信じて待ってるんだけど、その裏でレオとウーラはこんな話をしています。
僕が出頭して証言しないとマックスは牢屋に入れられてしまう…でも出頭したら僕も逮捕されるだろう
友達を救うのはとっても素敵なことね。でも考えてみて。
牢屋に入れられる。それか、この200万ドル(マックスが出資者から集めたお金)を持って、ウーラとブラジルに行く。
何年か牢屋にいる。200万ドルとウーラとブラジル。どっち?
ウーラwwwおいっw
戻ってくるレオ
でも結局レオはブラジルから戻ってきて、証言台に立ち、全てを証言してマックスと一緒に逮捕される。
君は大切な仲間だ!
的な感じで。突然友情物語と化すプロデューサーズ 。
めでたしめでたしの大円団
で、2人は仲良く収監され、監獄でヒントを得て出所後「囚人ミュージカル」をやり大ヒット、晴れて2人はブロードウェイの名プロデューサーズになるのです。(すごい話)
最後、ついに念願のプロデューサーズハットを被り、芳雄マックスとの華麗なツーショットを披露するレオ。
なんかこっちも胸アツ。がんばったねレオ。素敵だよレオ!(母の心境)
ここは最後オシャレなシルエット的な演出なんだけど、芳雄さんと吉沢亮はけっこう身長差があるから、でこぼこコンビみたいでかわいかった!
大野くんだったら、2人ともすらっとしてて身長近いから、また違ったシルエットになって素敵だろうなと思った。
まとめ
という感じのプロデューサーズでした。
コロナ禍の日本、私にとっては実に半年ぶりのミュージカル観劇。
「こんな時代だからこそ見てほしい」と芳雄さんもコメントしていましたが、劇場って、ミュージカルって本当に素晴らしい。
絶対にこの灯を消してはいけないと思いました。
またレポしますね。読んで頂きありがとうございました!
