行ってきたーミュージカル「 フランケンシュタイン 」!ネタバレレポと感想です。
それではまず概要をどうぞ。
ミュージカル「フランケンシュタイン」
日程:2020/1/8 〜 2020/1/30
場所:日生劇場
主催:ホリプロ&東宝
主要キャスト:中川晃教/柿澤勇人 加藤和樹/小西遼生 音月桂 鈴木壮麻 相島一之 露崎春女
上演時間:約3時間
前回も観に行ったはずだけど、内容の記憶がほとんど(本当にほとんど。というかほぼ)ない!!!笑
暗い話だった。キャストが1人2役だった。ぐらいの記憶しかないので、今回はがっつりネタバレレポします。ネタバレしたくない方はここでUターンしてね!
では行きまーす!長いから気をつけて!カッキー&和樹ver.だよ。
1幕
プロローグ
雷ピシャーーーーー!
原始人レベルの腰みのを巻いただけの、髪振り乱したドロドロ和樹と、こぎれいで可愛いカッキーのシーンからスタート。
ドロドロ和樹はベッドに乗ってるんだけど、のたうちまわって床に落ちたりする。すでに怖い!怖いよ!ていうかなんで半裸なんだ。いや半裸でもない。ほぼ裸。8割5分裸。大事な所しか隠れてない。ありがとうございます。
ビクターとアンリの出会い
所変わって戦場。フランスが〜とか言ってたと思う。ヨーロッパかここは。
役名がここで出てきます。ちなみに役名が劇中で出るのは、ビクター(カッキー)とアンリ(和樹)とルンゲ(壮麻さん)だけです。しかも、この作品、主要キャストがみんな2役やるんですよ。ちょっと面倒。キャスト名で書いていいですか。ごめんなさいね。
ひざ下コートとロングブーツの軍服。いいですね。カッキーは飾りたくさん付いてたのでちょっと偉い人のようです。ここはカッキーと和樹の出会いのシーンで大切だと思うんですが、わりとあっさりしてる。人体蘇生のアシスタントとして和樹をスカウトするんだったかな。
カッキーは、戦場でたくさん人が亡くなって、その死体を使って人体蘇生を試みてるんですね。怖いわー。ほらもう怖い。
戦争が終わる
戦争が終わって、新鮮な脳が手に入らなくなって〜とか言ってるビクター(カッキー)。(おかしいだろ。新鮮な脳ってなんだ。)
ビクターはどこかの裕福なお家のおぼっちゃまで、幼い頃からのいいなずけジュリア(音月桂さん)がいます。あとエレンっていうお姉さんもいる。
さて戦争が終わってもまだ人体蘇生実験を続けてるおかしな子ビクターは、新鮮な脳を手に入れるべく葬儀屋にそれを頼むのですが、なんだか諸々すったもんだがあって、葬儀屋と、あともうひとり何とかっていう人を殺害した濡れ衣を被せられるんですね!!!(超すったもんだだね)
で、ここで話が急展開するんですが、その罪を、アンリ(和樹)が被るんです。代わりに処刑台に登るアンリ。でもここのシーン、実際は誰が犯人なのかよくわかんないまま進むんですよ。しかも、
ビクター「本当の事を言うんだ!」
アンリ「今ここで生き残るべきは俺じゃない。あなただ。何より、俺はあなたのことがずっと好きだった(意訳)」
えええええええええええ!!!!!!!!
好きだったの!?そんなそぶり全く見せてなかったよね?そこもうちょっと詳しく教えて?結構大切な所よ?好きってなに?LOVE!?
と脳内パニックになってる間にアンリ処刑(ギロチン)。
首を抱いて泣きながら「今、生き返らせてやるからな…」的な事を呟き、絶望の中歌うカッキー。ここのシーン超良い。でも首持ってるけど。(怖い)
アンリ蘇生
そしてここで、冒頭のシーンへと繋がります。アンリ和樹はビクター・柿澤・フランケンシュタイン博士によって蘇生しますが、人として意思の疎通はできない、怪物として蘇生してしまったのでした。
最初は怪物と化した和樹とキャッキャしてたカッキーだけど、怪物和樹が執事ルンゲ(壮麻さん)を噛み殺したあたりから、今までのアンリではないと気付き、絶望し泣きながらも銃殺しようとします。悲しいね。
でもアンリ和樹は、「ガアァァ!」とか叫びながら、窓の外へダイブ!!!逃げてしまったのでした。どこ行ったんだ。そして窓は結構高いところにあるぞ。すごいところから飛び降りたね。
3年後
いきなり3年経って、ジュリアと結婚してるビクター。ずっとあの時逃げた怪物アンリを探し続けていたけど見つからない。
しかし、ここで突如、ジュリアのお父さんが行方不明になり、その愛犬が何者かに噛み殺されて見つかるという事件発生。怖い。
怪物アンリだと確信し、森に探しに行くカッキー。そしてそこで、怪物アンリと再会を果たすのでした。
(このあたりで休憩だったと記憶しています。ちょっと記憶が曖昧なので、違うかもしれませんがごめんなさいね。もう森のシーンは2幕だったかもなぁ。)
2幕
さて2幕です!
このフランケンシュタイン、主要キャストが1人2役やるっていうのも見どころの一つなんですけど、その2役っていうのが、もう、ぜんっぜん違う役をやるんです。同じストーリーでこんなに違う役できないよね!?っていうぐらい違う役。
なので、フランケンシュタインの1幕と2幕は、もはや別の話です。正確には、2幕の中に別の話が入ってる感じね。その別の話が突然始まる。知らないとびっくりする。
いいですか、ここからちょっと別の話が始まりますよ!
ゲスコロシアム
2幕はゲスなんだなー。非常にゲスいです。まあ、衣装は可愛い。すごく可愛いサーカス団員みたいな衣装なんですが、内容はゲスい。
舞台は地下闘技場。そこでは人間同士が戦ってるんだけど、怪物和樹はここで戦わされてるんですね!(怪物の部分だけちょっと話がつながってる。)
で、闘技場のオーナーがカッキー。役名はジャック。(役名出てこないけどね。)
ジャックは借金してて、その借金のかたに闘技場を取られそうになるの。まあゲスだから取られちゃえよ。ってこっちは思うんだけどね。それぐらいゲスです。
借金取りと、次のバトルで勝ったら支払いを3ヶ月待ってもらうが、負けたら闘技場を取られるという、超絶不平等契約を結ぶカッキー。気付けよ。超不平等だぞ。頭悪いのかな?
そのバトルで戦うのが、怪物和樹なんですね。(なんかかわいそう)
熊、オイシイ!
はい、フランケンシュタインといえばこの名セリフ。「熊、オイシイ!」笑。
知らないと何のこっちゃ?と思いますが、このあたりで出てきます。怪物和樹と、闘技場になぜか捕らわれている娘カトリーヌ(音月さん)。
ゲスカッキーにボコボコにやれた和樹を、そっと介抱するカトリーヌ。二人の間に、淡い恋心が芽生えるんです。(多分)
怪物「俺が怖くないのか?俺は人間じゃない」
カトリーヌ「人間が一番怖いの。人間のいない所に行きたい。いつか北極に行きたい。北極には熊もいるわよ」(北極???)
怪物「熊!!!オイシイ!!!!!」
もう全てが唐突すぎて何のこっちゃわかりません。すごいシーンです。ツッコミどころしかない。ふたりできゃっきゃうふふなデュエットをする怪物とカトリーヌ。「いつか〜行きたい〜一緒に〜♪」みたいなお花畑曲。北極か。北極に一緒に行くのか。寒いよ?
そして悲しい結末
でも、救いのないミュージカル「フランケンシュタイン」、そんな淡い恋がうまく行くわけないよね。なんか諸々、本当に救いのない感じで、怪物和樹は結局負けてしまい、いっぱい人が死んで、コロシアムに火を放つ怪物和樹。
炎の演出はライティングでなされるんだけど、これはとても美しい。
1幕の場面に戻る
ここでやっと1幕のラストシーンに話が戻ります。ゲスコロシアム編は終わり。あーよかった。可愛いけどゲスだし悲惨なんだよな。
ほらもう以前がどんなシーンで終わったか忘れてるよね?ビクター・カッキーと、怪物アンリが3年越しに再会を果たしたシーンだよ。
怪物アンリは、3年間、コロシアムで悲惨な仕打ちを受けて生き延びてきて、こんな自分を生み出したカッキーに復讐しようと戻って来たんだね。
怪物「お前の一番大切なものを奪ってやる!!!」(怖いし悲しい)
めっちゃ人死ぬ
もうね、このあたりから救いがなさすぎる。いやずっと救いがない話なんだけど、ここまではまだちょっと、「熊オイシイ!」とかコメディ要素もあった訳ですよ。
このあたりからは全然ないからね。
なんかもうバタバタ人死ぬ。カッキー泣きまくる(かわいい)。現れたり消えたりする怪物和樹。相変わらず窓からダイブ。だから落ちたら無事じゃ済まない高さだって。
和樹「俺は北極に行く。殺したければ来い。待っている」(え!本当に北極行くの?熊もいるしね???)
北極
で、何だかもうすったもんだして最後は本当に北極に行くんですよ!!!!!!
まさか本当に北極に行くとは思わなかったよ!ミュージカルで「北極」が出てくるのなんてフランケンシュタインぐらいじゃね?つーかどうやって行ったの?船???
月の輝く荒野で対決するカッキーと和樹。北極にいる衣装じゃない。あれじゃすぐ凍死すると思う。何なんこの話?なにこれ?北極???え、どゆこと???
って思ってる間に終わる。救いのない悲しみと北極?と、妙に曲は良かったナァという、ごちゃまぜの感想で終わる、ちょっと不思議なミュージカル、それがフランケンシュタイン。
まとめ
なんとも言えないんだけど、妙に中毒性がある人はあるだろうなぁ。でも大劇場でやる作品じゃない。でも演出もオケも全部大劇場仕様。ちょっと動員しづらい作品ですよね。マニア向けっていうか。
ということでここまで読んで下さってありがとうございました!
これからもレポ書きや、チケットの取り方なんかも書いていきたいと思いますのでよろしくお願いしまーす!!!

