やっほ〜。ヅカヲタのみんな!生きてる?
私は瀕死!笑
今日もなおこ(@sakanao283)がお送りしますよ〜!
さて、今日は雪組の「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」後編のレポだよ!
うん、前編のUPから1ヶ月くらい経ってる!今日から本気出す!
前編のレポはここだよ。先にこっち読んでね〜

もくじ
1幕後半・過去【青年期】
1幕まだ続きます。長いんだよねこの話。
さて、おさらい。7年間刑務所に入ってたヌードルスを出迎えた、ちびっこギャング時代からの仲間3人。マックス(咲ちゃん)とコックアイ(真那 春人さん)とパッツィー(縣 千さん)ね。
この3人は、「アポカリプスの3騎士」という、絶妙にかっこいいようなダサいような名前で呼ばれているのだ。(ヨハネの黙示録に出てくるらしい)
出所したヌードルスに、「お前が今一番欲しいものはこれだろ」とか何とか言いながらデボラの公演のチケットを渡す3人。
デボラは、夢を叶えて、大きなステージで歌うようになっていたんだよ!すごいね!
デボラのショー
このデボラのショーだけど、とにかく衣装がすごいです。
どのくらいすごいかというと、小林幸子みたいだ。衣装が舞台セットと合体しているレベルだ。
1着200万ぐらいしてそうな衣装だったな。しかもこのシーンでしか使ってないんだよそれ。時間も5分ぐらい。
さらに、その小林幸子みたいな衣装の子が、きぃちゃん含め15人ぐらいいるんですよ!全部で総額3000万だよ!
家かよ。宝塚すげー。
デボラとヌードルスの再開
ついに再開するデボラとヌードルス。2人とも大人になってる。
悪党であるマックスたちとヌードルスがつるんでいるのを心配するデボラ。
デボラ「お願いよ。マックスたちの仲間にはならないでちょうだい」
ヌードルス「俺を待っててくれたのは奴らだけだ。裏切れないさ」
大人になったギャングだいもんまじかっこいいし、なんかもうたまらん。この辺りからたまらん。
ストライキの手伝い。彩凪翔くん登場
ねえ、聞いてくれます?恐ろしい話。
ここでやっと彩凪翔くんが出てくるんですよ。
え、すごくない?もう1幕ほぼ後半だけど?今まで何してたの?楽屋でプレイステーション?
あーさもしばらく出てこないと思ってたけど、翔くんはもっと出てこないからね。
翔くんは、「全米トラック協会の組合員」という、何とも言えない役。
が、組合のストライキに会社がギャングを仕向けてくるから、こっちもギャングを雇ってそいつらを殺そうというすごいアイデアの持ち主です。
それをアポカリプスの三騎士に頼み、お礼に組合費を横流しするという、何ならお前が一番悪党なのでは?と思わせるヤバさだ。すごいね。
「俺がどんなにお前を好きか、わからせてやる…!」
現代の日本において、こんなセリフを言って許されるのは宝塚の男役、それもだいもんぐらいのものだよね。
1幕ラスト、ヌードルスとデボラの人生が交錯するシーン。悪いことしたお金を湯水のごとくデボラに使うヌードルス、そしてそれが嫌なデボラ。
なんかさ、ここのシーン、もうずっとかっこいい。ただただ、だいもんがかっこいい。
バチバチに決めた男役トップスターがリムジンに乗って現れ、行き先は貸し切りのフレンチレストラン、さらに移動したホテルの部屋には真っ赤なバラの花びらが敷き詰められているという、極限まで宝塚の美意識を追求しているようなシーンです。
こんな演出、他では見れないと思う。これぞザ・宝塚。
しかもここで、このセリフ。
「俺がどんなにお前を好きか、わからせてやる…!」
圧倒的美意識の中、1幕は終わります。いいなぁ。きぃちゃん。私もだいもんにバラの花びらが敷き詰められたホテルにエスコートされたい。
2幕前半・過去【青年期】
さあやっと2幕だよ!まじで1幕が長いわこの話!
2幕は突然のマイアミ。マイアミスタート。
デボラにふられ、失意のヌードルスを、マックスたちはマイアミに誘います。ちなみにマイアミはこういう所です。

で、このマイアミで女の子たちときゃっきゃうふふして遊ぶヌードルスたちに、突然飛び込んでくる「禁酒法撤廃」のニュース!!!
おさらいですが、マックスを始めとした彼らは、禁酒法下のアメリカで、お酒を密売して稼ぎまくっていたんですね。なので禁酒法がなくなったら、もうその商売も上がったりになるわけです。
突然絶望の底に叩き落される、アポカリプスの三騎士。
マックス「俺たちの商売はもう終わりだ…!こうなったら連邦準備銀行を襲撃しよう!」
短絡的!!!笑
ギャングらしい短絡的な思考で銀行を襲撃すると言い出すマックス。おいおい。破滅フラグだろそれ。
連邦準備銀行襲撃
連邦準備銀行とは、アメリカの中央銀行。日本でいう日銀みたいなもんですね。要は銀行のボスだ。
そんなところを襲撃しようってんだから、いい感じに頭イかれてるね!
でもこれにはちょっとした歴史背景もあるようです。この「ONCE APON A TIME IN AMERICA」、ユダヤ系の移民の子がアメリカで精一杯生きる話だとレポ前半の冒頭に書きました。(覚えてる?)
当時ユダヤ系移民はアメリカで差別的扱いを受けていたようで、マックスたちは、アメリカ政府に対する不満があったんだね。
その不満を、連邦準備銀行に向けたというわけです。
この辺りから、物語は急激な展開を見せていきます。話も面白く、何よりだいもんの演技が素晴らしい。それでは怒涛の2幕後半へどうぞ!
2幕後半・過去【青年期】
連邦準備銀行を襲撃する準備に余念がないマックスたち。
マックスの恋人であるキャロル(あーさ)に、彼らを止めるため、警察に密告して欲しいと頼まれるヌードルス。
ヌードルス超絶苦悩!
だよな。わかるよ。でもキャロルが自分で密告したらいいのにって思ったのは私だけじゃないはず。笑
めちゃくちゃ苦悩した末、密告するヌードルス。ああもうどうなるんだ。
銀行襲撃、そして悲劇
ここからすげー話ですよ。
ヌードルスからの密告を受けた警察は、地元の他のギャンググループに、その情報を流し、どさくさに紛れてマックスたちの殺害許可を出すんですね。
自分達の手を汚さず、他のギャングにやらせようっていう魂胆です。
しかも警察はさらに一枚上手で、ギャング同士の抗争に見せかけて、全部のギャングを最終的にまとめて一網打尽にしようという、すごい計画を考えてるんです。
警察こわっ。
もちろん何も知らないマックスたち3人は、罠が待っているとも知らずに襲撃を実行。(ヌードルスは不参加)
待ち構えてた他のギャングと激しい銃撃戦。何だかんだでマックス以外の2人(三騎士だからね!)と、他のギャング死亡。
それを見ていたキャロル(マックスの恋人)。もちろんマックスも死んだと思い込む。「マアアァァァーーーーックス!!!」(半狂乱)
叫び声が男だ、あーさ…
2幕後半・現在【壮年期】
ここで突然、1幕の冒頭に戻ります。
もうどんなだか忘れたよね!笑
もう一回これの最初の方読んで!笑

年取ったヌードルスとファット・モーが、バーで会話してるシーンだったよね。
ヌードルス「実は、市長の誕生パーティーの招待券が届いたんだ…」
懐から手紙を取り出すヌードルス。そう、それこそが、ヌードルスがこの街に戻ってきた理由だったんですね。
デボラとの再会
ファット・モーに、キャロルが市長が経営するサナトリウムに入ってると聞いてお見舞いに来たヌードルス。
そこで慰問に来ていたデボラと再会します。
この辺りで何となく、全てを察するヌードルス(と私たち)。そう、実はマックスは混乱に乗じて逃げのびていて、今や市長になっていたのだ。(そんなことある?)
あの事件以来の再会であるヌードルスとデボラ。お互いに、静かに近況を報告しあった後、デボラが一言。
デボラ「幸せ…?」
ヌードルス「………少しは。(微笑)」
はあああああああ何なんだよ泣けるうぅぅぅぅぅ
何このシーン寂しすぎる泣ける!!!
「幸せ?」って聞かれて、「少しは。」って答える!?
しかもだいもんの微笑が、寂しくて寂しくて、今思い出しても泣ける!
あんなに寂しそうに笑える!?しかも、舞台でですよ。顔がアップになってるわけじゃないから。つまり、表情だけでなく、声や全身、全てを使って表現しているんですよ!
舞台俳優さんのすごいとこって、そこだよなぁ…
ラストシーン
さぁここから全ての伏線が回収されるラストシーンです。だーっといきます。
何年もの時を経て、ヌードルスを突然誕生パーティーに呼んだのは、市長になったマックスだった。
そして、ヌードルスに突然大金の詰まったトランクを送ったのもマックス。マックスは、汚職にまみれ、もう自殺するしかないという所まで追い詰められていたのだ。(波乱万丈の人生だね!)
数十年ぶりに再会したヌードルスに、拳銃を渡すマックス。
マックス「お前の手で俺を殺して欲しいんだ」
もちろん断るヌードルス。しかしそこで、マックスが懐から取り出したのは、あの懐中時計だった!(覚えてる!?)
1幕の前半、ちびっこギャングの時に、2人の出会いの鍵になった、懐中時計だよ!復習はこちら!

まじでもう、この時計が出てきたときは衝撃で衝撃で、何いいィィィィィ!!!ってなった!マックスは、ずっと持っていたんですよ。この時計を。ずっと。ずっとだよ。
あの時の借りを、今ここで返してくれって、時計を取り出したんです。
それでも、それでもなお、断るヌードルス。
マックス「俺を、見捨てるのか…!?」
ヌードルス「お前の頼みだから、聞けないんだ…」
部屋から出て、ドアを閉め、苦悶するヌードルス、そして響く銃声…
まとめ
はあ、重たい。そして長い!
なんかさ、雪組さ、最近こういう話多くない?だいもんが演技派だからですか?毎回泣くんですけど!!!
でも、この作品、できればあと10回ぐらい観たかった。(公演数自体が、半分以下だったからね)
先の見えない世の中ですが、また宝塚を観にいきたい!今は我慢の時だけど、きっとまた上演できる日は来ると信じて。
お付き合いいただきありがとうございました。なおこでした!またね!!!
